29 September 2006

Enchanted Rock

 This is the last article on our trip to the U.S.A.
 We climbed a large monadnock, Enchanted Rock, located in the north of Fredericksburg.


 At the flat summit of the Enchanted Rock, there were some puddles, where cactuses and some grasses were growing.

 Enchanted Rockは、エアーズロックのようなモナドノック(残丘)だ。テキサス・ヒルカントリーといえどなだらかな土地に、どーんと転がっている一枚岩。まわりから130メートルほど盛りあがっている、10億年前の岩と書いてあった。アメリカで2番目に大きい残丘で、1番はジョージア州にあるStone Mountainだという。高校の地理では、ニューハンプシャーのモナドノック山とモニュメントバレーを残丘の例として覚えさせられたけれど、この2つは出てこなかった。なんでだろ?

 岩は建築にも使われるピンク色の花崗岩(Pink granite)でできており、昼夜の気温差による物理的風化が見られる。地質学者に説明してもらったら、もっとおもしろかったに違いない。

 I saw a Canyon Wren(ムナジロミソサザイ) only a few feet away, which lives in a rocky area.
 
 

Fredericksburg

 サン・アントニオの北にある小さな町、フレデリクスバーグで1泊した。小さなお店やレストランがたくさんあるドイツ系の町だ。

 カウボーイハットのおじさんを描きはじめたのに、いつのまにかモデルがいなくなってしまった……。

 Five kinds of beer brewed at a German restaurant. When we were eating dinner, a former cowboy came to our table with a surprised look, saying "You are so small yet you eat so much!"

 When I showed my sketches at a jewelry shop, the owner liked them so much and gave me the Texas Lone Star pendant!

27 September 2006

Pumpkins

 We dropped at Luling to see the oilrigs. Each oilrig had a different cartoon figure such as bird, baseball boy and so on.
 
 At Luling we found a shop selling lots of pumpkins for Halloween. When I was drawing pumpkins, the owner of the shop gave me his card, asking me to show it to the other people with my painting. I bought three little pumpkins there.

 サン・アントニオで泊めていただいた家。Live Oakの大きな木が庭に何本もあり、なぜか地面に向かって枝が垂れ下がっている。

Prairie

 We went to San Antonio and Texas Hill Country for three days. Going on the free way, I was gazing at the endless prairie all the while.

 どこまでも続くまっ平らな大地。地平線が360度見えるのだ。空がとてつもなく大きい。

25 September 2006

Kingwood

 泊めていただいた家の裏は林で、小道が通っている。この通りの住民は、裏庭を抜けてウォーキングやサイクリングに行くことができるのだ。家と家が背中合わせになり、ぎっちりフェンスで囲ってある日本ではありえない、不思議な出会いのありそうな空間だった。とはいっても、実際には息を切らしながらエクササイズしている太ったおばさんばっかり。
 それでも動物との出会いは多かった。全長42cmのキツツキ、エボシクマゲラ(Pileated Woodpecker)や、トウブハイイロリス(Grey squirrel)、オジロジカ(White-tailed deer)、ヌマチウサギ(Swamp rabbit)などだ。

 During the trip, I took a lesson of watercolor painting. I painted this picture using some of the new techniques, but it was difficult with a different sheet of paper.

 Dead cicada that I picked up.


 Trumpet vine (アメリカノウゼンカズラ)
なんの実だろうと思って近づくと、ノウゼンカズラだった。あれ、中国原産ではなかったっけ? 帰ってから調べてみると、これはアメリカノウゼンカズラで、庭先でよく見かける黄色みが強いものが中国産のノウゼンカズラだった。
 

21 September 2006

Birds in America Part2

 A bird specialist friend kindly took us to the Gulf on Thursday. Texas is said to be one of the best places for birdwatching. I saw 37 new birds in just one day!

 Brown Pelican (カッショクペリカン)
It was a funny sight to see pelicans floating among the waves all facing one direction.

 Anhinga (アメリカヘビウ) 
Anhingaとは、南米の先住民の言葉で"水七面鳥"という意味だという。

 Lark Sparrow (ヒバリヒメドリ)

 Forster's Tern (front), Sandwich Tern (middle), Black Tern (back) 
手前からメリケンアジサシ、サンドイッチアジサシ、ハシグロクロハラアジサシ)
日本名にすると何とも長い。ハシグロクロハラアジサシは日本では、きわめてまれな旅鳥らしい。

20 September 2006

Birds in America Part1

 I saw about 60 kinds of new birds in the U.S. because American birds are totally different from those in Japan.
 
 Ruby-throated Hummingbird  (ノドアカハチドリ)庭のハミングバードフィーダーにやってくる。いつも同じ枝に止まるのがおもしろい。
 
 Northern Cardinal (ショウジョウコウカンチョウ) 
 I envy Americans because they can see these bright red birds in their backyards!

 Great Blue Heron (オオアオサギ)

Texas U.S.A.

 ハリケーンにも、テロリストにもあわず、無事にアメリカから帰ってきました。心配してくださった方、ありがとうございます!
 
 I went to Texas, U.S.A. with my mother to visit her ex-host parents for 10 days. Since we stayed at their house, I experienced a lot of things that I could have never done if I had stayed at a hotel.
 
 Cpress with knees at Jesse H.Jones Park.
 膝根を持つ杉。母のホストマザーはパステル画家なので、影響されてパステルで描いてみた。
 
 Fresh water oyster shell probably left by a raccoon. On the second day, I got up at 6:30 in spite of jet lag to join a local Saturday morning birding.

 Golden silk orb weaver. Somehow the outer line of its web is made of yellow strings.

7 September 2006

帰還(Back home)


Cape Kasari: the northernmost cape of Amamiohshima.
 奄美大島に来た大きな目的のひとつ、田中一村美術館を訪ねた。奄美の自然を実際に見たあとで作品を見ると、また違った印象をうける。

 知人のおかげで、出発前に北部の海をめぐることができた。旅の終わりを告げるように、天気も下り坂だったけれど、最後の最後まで密度の濃い旅行になった。

 あまりに印象的な旅だったから、いまだに夢のなか。そして、また明日から旅立ちます!
From tomorrow I'm going on a trip again.

海(sea)

 8月31日、クッカルーの声で目を覚ました。奄美の方言でアカショウビンのこと。"クッカルー"とは鳴かないだろう、と思っていたけれど、朝聞いてみると、なるほどクッカルーだった。

 朝の散歩で見つけたアカテガニの死体。
ハブがいるので、ちょっとした散歩にもハブ避け棒を持って行く。森に入っていけないのは残念だけれど、ハブのおかげで、これだけの自然が残ったのかもしれない。そう思えば、ハブがいてこその奄美だ。

 強い日差しに青い海。
When I looked into the sea from a pier, a lot of colorful fishes caught my eyes. I don't know much about fish but I found the Balloonfish(ハリセンボン), the Redfin Butterflyfish(ミスジチョウチョウウオ), and the Moolish Idol(ツノダシ).
 
 小学校4年生と変わらないね、と言われつつも貝を拾った。悔しいから名前くらい調べようと思ったのに、ぜんぜんわからない。右の絵の左上の貝はマガキガイのようだ。もし名前がわかったら、教えてください。

6 September 2006

奄美のターシャ(Tasha in Amami)

 奄美大島では知人宅に泊めていただいたので、そこの暮らしを少し知ることができた。

 House of Amami's Tasha Tudor living a self-contained life.
奄美を案内してくださった、知人の知人のおうち。
 
 お庭のバナナ。お土産にと、ひと房いただいた!

 日が暮れるまで鳥のこと、島のことを語り合った。観光地なんかまわらなくても、白浜でのゆったりした時の流れに奄美を感じた。

キノボリトカゲ(Tree lizard)

 朝5時、奄美大島に上陸した。5時半から金作原と住用マングローブの欲張りツアーが始まった。車の中から見たアカショウビンにはじまり、オーストンオオアカゲラ、オオトラツグミ、ルリカケス、サンコウチョウ、リュウキュウツバメにカラスバトと、見たい鳥ばかり、じっくりと見ることができた。さすが奄美大島はバードウォッチャーあこがれの島。
5 a.m. on August 31st: we landed at Amamiohshima.


 オオトラツグミ(Amami Thrush)
This bird is endemic to Amamiohshima and Kakeroma. Our nature gide told us that it is extremely cautious but fortunately we had a good look at least three times.

 オキナワキノボリトカゲ(Okinawa tree lizard)
ヒカゲヘゴのうろこ模様の幹にいるのを、望遠鏡でばっちり観察。今回の自信作?! 
 
 サクララン(Wax plant)             サキシマスオウノキ(Looking-glass tree)の実 
サキシマスオウノキは板根で有名だ。ウルトラマンの顔に似ている、とガイドさんが実を見せてくれた。それにしても、なんで鏡(looking-glass)なのだろう? 

 屋久島と奄美大島では、植生がまったく違うのがよくわかり、おもしろかった。屋久島との間にある生物相の境界線、渡瀬ラインについて、いつかしっかり勉強してみたい。

 

5 September 2006

奄美へ(To Amami)

 長いようで、あっという間の10日間だった。ヤクザル調査のメンバーとしっかりお別れできなかったのが、残念だったけれど、Toppy船で鹿児島に向かった。何しろ次は奄美大島だ。

 From the harbor where a jetfoil Toppy leaves. Because there is no ferry service that goes to Amamiohshima from Yakushima directly, I had to return to Kagoshima and then take another ferry to Amamiohshima.

 さらば鹿児島! フェリーあかつきの船上で。甲板には夕日を眺めるアベックがいっぱい。わたしはその後ろで、この絵をしこしこと描いていた。 

海が見える(Ocean view)

 海から山がそそり立つような地形だから、山にいるのに海が間近に見える。

 From the fixed point I was assigned, I could see the sea of Kurio where I had stayed the previous night.

 調査最終日、わたしは食当だった。一緒に食当になった人のご好意で、朝早くから鳥を見に行かせてもらった。絵を描いたら見せてね、と言われていたのだが――あんまりうまくいかなかった。

 鳥はたくさん見た。とくにうれしかったのがズアカアオバトとカラスバト。どちらも調査中、定点にひとりポツンといるときに、物悲しげな声を聞いていたのだが、姿はよく見ていなかったのだ。ズアカアオバトは本当に警戒心が強く、杉の木にじっと隠れていた。

4 September 2006

屋久島の鳥(Birds in Yakushima)

 サルの調査に行ったのだが、やはり鳥も必死で探した。
キビタキが多いのに驚いた。しかも、若鳥が多い。屋久島のは、リュウキュウキビタキだ。何となく見た目も声も違った。屋久島にはなぜかシジュウカラが分布していず、ヤマガラばかりが目につく。標高が高くなるとヒガラも見られた。
 
 サンショウクイ(Ashy Minivet) よく定点近くまできてくれた。

 アオバズク(Brown Hawk Owl) ひとりで歩いていたら、目の前を横切って飛んだ。初めて自分で見つけたアオバズク。

 人がほとんど入らないためか、鳥が近づいてきてくれるのがうれしい。声しか聞けない鳥だと思っていたヤブサメを1mという距離で観察することができた。

 

キャンプ生活(Camping)

 During the research we had no electricity and our cell phones were out of range. We had to fetch water and bathe in the river. But I truly enjoyed this primitive life.

 ヤクザル調査の間はずっと、約30人のテント生活だ。でも、テント場が林道の終点なので、荷物は車で運んでもらえるし、ベースキャンプだから、なかなか豪華だった。

 奥の大きな青いシートの下は集会場で、雨が降ってもみんなが集まれる場所になっている。
 
 物思いにふける統括者。
 
 調査後すぐに、班長がその日の情報をまとめる。

2 September 2006

定点ライフ(Research)

 屋久島3日目に山に入り、調査の日々が始まった。わたしは定点調査員だったので、毎日朝6時ごろから、夕方4時まで定点に座り、サルの声に耳を澄ませた。

 On the third day in Yakushima we went uphill and set up a camp. Each morning we went to a certain spot in a forest and sat there listening to monkeys' calls from 6 a.m. to 4 p.m. as fixed point observers.

 この倒木の上がわたしの初日の定点。眺めが良く、刻々と移り変わる空を延々と見ていた。

 道なき道をピンクのリボンをたどりながら定点に行く。

1 September 2006

屋久島へ(To Yakushima)

 8月18日、台風10号の影響で絶対に出港しないだろう、と思っていたフェリーが1時間遅れで出ることになった。

 On August 18th I headed for Yakushima island to join a research of monkeys.

 人生初のフェリー。甲板から桜島を眺め、海鳥を探した。オオミズナギドリがたくさんいる。10時半、カツオドリを見つけた。かなり間近で見られ、図鑑通りのへんな顔に大興奮した。もちろん図鑑通りでなければ困るのだが。そのあと何度も、カツオドリを見ることができ、トビウオやイルカも発見。船酔いなどしている暇もなかった。

 
 You can see mountains and sea at the same time in Yakushima island.

 屋久島に上陸し、ヤクシマザル調査隊員としての生活が始まった。

 2日目は、ヤクザルの識別実習だった。サルの調査に行ったのに、サルのスケッチは上手く出来ず、妙な絵に……。