31 March 2017

Art is the Flower

先日、お世話になった農工大の植生研の星野先生が教授に昇任されたお祝い会のために、久しぶりに研究室を訪れた。正門を通ったとたん、ゴソゴソと大きな音がしたので、シロハラが派手に落ち葉をひっくり返してくるのかと思ったら、100羽ほどのアトリの群れがいた。地面が動いているかのよう。本当にアトリの当たり年なんだ。 
研究室には卒論の期間しかいなかったし、すぐに植物からも研究からも遠ざかってしまったけれど、帰って来たという気分になるアットホームな雰囲気は相変わらずだった。

鳥の絵を描いていても、"背景"となる植物の種類をちゃんと選び、大きさや形にこだわりたくなるのは、植生研にいたからかもしれない。
最近描いた絵の"背景"であったオダマキの鉢植えを母が見つけて、買ってきてくれた。

My mom got me a potted columbine because this flower was in one picture that I recently finished.  It is so pretty.



The other day I came across on some flower drawings of Charles Rennie Mackintosh, a Scottish architect.  They are drawn with simple strong pencil lines with light wash and you can tell that he was looking at plants as a design motifs. They are very charming.
So for this columbine drawing, I tried to draw with single strong line like him! 




ちょっと散歩をするとあちこちに春を見つける。沢ガニがいた。出て来てみたものの、あまりに寒くて動けないというように、倒木の影で固まっていた。



葯の部分も黄緑色だったので、イワボタンのようだ。

いつの間にか3月が終わってしまう! ブログなんか書いている場合じゃないんだった!

20 March 2017

3月の休日

先週の日曜日は休日にした。遠くまで来た気分に浸ろうと、久里浜からフェリーで金谷へ。鋸山に登ってみた。



海が見える展望台から、武山、久里浜をのぞむ。コーヒーを片手にスケッチ。
View of Kanagawa prefecture from the other side of Tokyo Bay. We crossed the Tokyo Bay by a ferry and climbed Mt. Nokogiri in Chiba.  It was a quick day trip but I felt that I came very far away, quite detached from reality. 



All the way on the ferry, kites and gulls followed us, waiting to be fed by passengers.  It was a great opportunity to sketch them!



餌をやる人がいるからか、ウミネコやトビ、ユリカモメがずっとフェリーについてきて、目の前を飛び回ってくれたので、不得意な飛びものスケッチを練習。
いつか久里浜から東京湾フェリーを往復して、飛ぶカモメ類を描くというフィールドスケッチ会をやったらいいかもしれない。





背中にハートを背負ったエサキモンキツノカメムシ。

鋸山では、ミヤマシキミ類が目についた。ウチダシミヤマシキミの葉は、模様をエンボスしたみたいだ。ローラーでインクを付けて押せば模様がきれいに摺れるのでは、と話していたのに、葉を取って来そこねてしまった。

夕方にマヒワ50羽の群れを見た! 今年始めてウグイスのさえずりも聞いた。どうも家のまわりには、ウグイスがいなくなってしまったようで、今年は未だに声を聞いていないのだ。

15 March 2017

BIRDER新連載

雑誌バーダーの4月号から新連載をはじめる。
今回はカラーページの仲間入り! 45ページ目の『English for Birding』だ。
I started a new series of articles called "English for Birding" for the BIRDER magazine.  



英語の勉強というと、それが趣味で目的とばかりにお金と時間をかけてがむしゃらにやる人と、苦手だから触れもしないほど避ける人とに、2極化するような気がしている。
でも語学は、数学やパソコン技術と同じように、何かをやるための道具のようなものだ。鳥見という目的のためなら、英語の勉強も取っ付きやすい。

わたしも中学1年のときに、はじめてタイで現地のバードウォッチングツアーに参加し、見た鳥の名前が知りたい、みんなが見ている鳥がどこにいるのか知りたい一心で、一言、二言ずつ英語やタイ語をしゃべるようになった。黄色い鳥、頭・黒などと言うだけでも、これまで"ガイジン"だと思っていた人たちと意思疎通ができるようになり、いつの間にかその人たちは、"友達"になっていた。



E for English and eider and elder and eyebright and eel.  
I was very happy to find out what eyebright is.  I was familiar with that name from Poppy Eyebright in Brambly Hedge but I had no idea what it meant!

英語を学ぶ連載、これによって、一番、英語の勉強をさせられるのは、きっとわたしだろうなあ。

7 March 2017

Sunset and Mt. Fuji

The season seems to be changing, leaving me behind, inside the house.
I need to feel the fresh air sometimes, even at the busiest time.


自然を描くのを仕事にすると、ジレンマを抱える。どれだけフィールドに出たかは、アイディアの質や量、本物を見たという知識や自信につながる。どれだけ家に籠って画材や技法の実験をし、丁寧に完成物を作ったかは、制作物の出来の良さにつながる。完成した絵を見ると、どっちが足りないか、一発でバレてしまう。だからフィールドワークとスタジオワークのバランスが崩れると、なんとなく落ち着かない。



夕焼けとウの島。
ふきのとうとチーズのフキボナーラは幸せの味だった。



一昨日と昨日と今日の区別がつかないほど、毎日同じような作業をし続けて、一日が過ぎていく。今日は太陽が宝永山に沈んだ。ダイヤモンド富士まであと数日。